以前は筋収縮性頭痛と表現されていましたが、
筋肉の収縮を伴っている場合と、そうでない場合と両方存在することが判り、緊張型と言われるようになりました。
症状としては首・肩のハリやコリを伴う、疲れ目や倦怠感と伴に症状が出る、後頭部の鈍痛、重い感覚、何かをかぶったような感じと表現する方も多くいらっしゃいます。 また片頭痛は体を動かすと酷くなるのに対し、緊張型は体を動かすと気が紛れて楽になるという特徴もあります。
西洋医学での治療なら、
検査して大きな病気の可能性がない限り、緊張型頭痛には消炎鎮痛剤や抗うつ剤が使われます。
また最近では病院でも、患う方が訴えている症状を捉えると、血行不良と筋肉の緊張をほぐすことが治療法であるとの認識から、鍼灸治療を進める医療機関もあるようです。
鍼灸の世界ではもちろんそのような効果もありますし、継続的に治療をすることで予防効果も確かにあります。しかし、東洋医学(鍼灸)ではそれだけではとどまらず、西洋医学的な診断なら「緊張型頭痛」と一つの診断で終わるところが十数種類の原因が考えられそれに基づいた治療法が多くあります。人を診る医療なのでその人のためだけの治療法が存在します。
緊張型頭痛の原因を考えたときに、
代表的なものとして挙げられるのが「肝鬱気滞(かんうつきたい)」があります。
体に存在する「気」「血」「水」の中でも特に「気」の流れに何かしらの障害が出て体内エネルギーの停滞があることを言うのですが、気の流れをスムーズに行うために大きな役割を担うのが肝(かん)(肝臓)です。
肝が体の気の流れの全体的な調整を行い、それに付随して体の中の血や水がスムーズに巡る事となります。
それらが上手くいかないことで頭痛が起こったもの、これが緊張型頭痛です。肝は精神状態に密接に関連するため、肝の気が滞ることなく巡れば気持ちも明るく爽やかとなり、逆に滞るとイライラしたり落ち込んだり気分が乗らないなどの精神状態になります。 前述したように、緊張型頭痛は運動すると楽になる場合があるのですが、これは運動することによって肝鬱気滞の状態が改善されるためです。
現代人にも判りやすく言うと、
「ストレスが溜まっている」状態ですが、大きなストレスの原因になるようなことは無くても、多忙な日々で時間に追われることが多い、仕事で重要なプロジェクトを抱えるプレッシャーがある、思い通りに事が進まずイライラしているなど、または女性なら上記のようなことが無くても生理前や排卵期になると「肝鬱気滞」から頭痛になってしまう人もたくさんいらっしゃいます。
性格的に、責任感が強い、繊細である、よく考え込んでしまう、
完璧主義、几帳面、ストレスの発散が苦手、悩みを人に話さず、一人で抱え込んでしまうような人がよくこの症状になってしまいがちです。
軽いレベルの頭痛ならストレス解消に繋がるようなことで頭痛も軽減されますが、そのようなレベルでなければ鍼灸治療によって、肝鬱を和らげてあげると、驚くほど短期間で痛みが快方へ向かいます。
また、疲れ目や倦怠感なども伴うのが頭痛の特徴ですが、当院の鍼灸なら頭痛だけでなく、それらも同時に軽減されていくのも大きな特徴です。
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